
日頃のストレスを解消してくれるお酒。気持ちが軽くなり、いやなことを忘れさせてくれますよね。お酒は適量であれば、体内の血行を促進させ、キレイのお手伝いをしてくれます。ただし飲みすぎると、お肌に悪いって知っていましたか?
アルコールと密接な関係にある内臓、それは「肝臓」。肝臓には大きく分けて3つの働きがあります。1つ目は、栄養素を分解したり合成したりして身体が利用できる形に作り変える、代謝機能です。アルコールを摂取した時、90%以上が肝臓で代謝されています。2つ目は解毒作用です。食べ物や飲み物の中には、栄養となるもの以外に有毒なものが含まれていることがあります。血中を通って運ばれてきたそれらの有害物質を、肝臓が無毒化して血液を浄化してくれているのです。3つ目の働きは消化で、胆汁という消化液を作ることで食べ物を消化しています。アルコールを過剰に摂取すると、肝臓はこれらの働きを行うのに大忙し!その代償として、さまざまな不調を呼び起こしてしまうことに。
アルコールの約9割は肝臓で分解されるため、お酒を飲みすぎると肝臓が絶えずアルコールの処理に追われることになってしまい、肝臓が本来行っている他の働きが低下します。肝臓が、血液を浄化するという役割を果たせなくなれば、血流に有害物質が回り肌荒れを引き起こします。また、肝臓は栄養の貯蔵庫でもあるため、働きが悪いと食べ物の栄養素を貯蔵することが出来ず、ビタミンB不足などの原因となります。結果として、ニキビや赤みが現れてしまうのです。
お肌の老化の原因となるのが「活性酸素」。金属がさびるように、私達のお肌も活性酸素によって酸化してしまいます。酸化は老化のもとで、たるみやシミを引き起こします。肝臓は、代謝・解毒・消化といった働きにおいて血液によって運ばれる酸素を消費し、活性酸素を発生させます。肝臓を飲酒によって過度に働かせると、活性酸素が大量に発生してしまいます。その結果、皮膚細胞が酸化してメラニン色素が誘発されシミが出来たり、皮脂が酸化してニキビが悪化する原因に。さらに、真皮層のコラーゲンなどが破壊されてシワ、たるみ、老化の原因となったりしてしまうのです。
飲酒しても肌に悪影響を与えないようにするためには、肝臓になるべく負担をかけない飲み方をするのが大切です。そのためにはまず、飲みすぎないこと。お酒がどの程度飲めるかは体質によって異なりますが、飲める人でも日本酒1日2合程度が目安です。また、強いお酒をストレートで飲んだり、空腹の時にお酒を飲んだりするのも、肝臓を傷める原因です。お酒を飲む時は適度に水分を取ったり、たんぱく質やビタミン類が豊富なおつまみを一緒に食べたりしましょう。野菜や大豆製品、海草などは肝臓の働きを助けてくれます。また、週に2日は休肝日を作って、肝臓の正常な働きを復活させましょう。
どうでしたか?お酒の飲みすぎは上記の通り美肌を遠ざける原因となります。毎日のせっかくの美肌作りが、お酒によって台無しになってしまったら残念ですよね。適量を守って、楽しく飲みましょう!
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