
日本の伝統工芸品にも認定された、高級化粧筆「熊野筆」は、プロのメイクさんにも大人気。サッカー日本代表の「なでしこジャパン」の国民栄誉賞の副賞としても贈呈されていました。「きっとモノはいいんだろうけど、何かそんなにいいの?」と疑問に思う人は多いはず。使うほどに手放せなくなる「熊野筆」が愛される3つの理由を紹介します!
ドラッグストアやメイク用品コーナーなどで売っている一般的なメイクブラシは、毛の束をいっぺんに機械でカットして作られているので、断面が平らです。この場合、パウダーをつけたときに、写真のように毛先の断面にだけにまとまって粉がついてしまいます。
それにくらべ熊野筆メイクブラシは、毛の形がだんだんと先に向かって細くなっていくようになっています。これは、動物の天然の毛先を使い、毛をカットせずに作られているため。
先細った毛先のメイクブラシを使うと、粉をからめとるようにキャッチしてくれます。断面だけでなく、粉が毛先数ミリのところにまばらにつくため、ムラがない仕上がりに。肌になでるように当てるだけで、毛穴や肌のデコボコにもしっかりパウダーが入り込み、毛穴が目立たない毛穴レスの仕上がりに。モデルさんのアップの撮影にも耐えうる、陶器肌を作ることができます。
伝統工芸品「熊野筆」を製造する職人さんは、一般的なメイクブラシにくらべてかなり多くの毛を1つに束ねることが可能。当然、筆の毛の量が多ければ多いほど、筆が含むことのできる粉の量も多くなります。
一度にとれる粉の量が多いと、粉が肌にのったときにたいへん発色がよく、自然な仕上がりなのに明るく華やかな印象に。また何度も重ね付けする必要もないので、メイク時間の短縮にもつながるというメリットがあります。
一口に「熊野筆」といっても、筆に使われる動物の毛の種類はさまざま。もっとも一般的なのは、ヤギとリスの毛ですが、この2つでも、メイクの仕上がりの雰囲気がだいぶ違ってきます。
ヤギの毛のブラシは薄付きかつ、しっかりと毛穴を隠してくれるので、テカリが気になる脂性肌にオススメ。当てるほどに肌に自然なツヤがでるのも特徴。リスの毛はコシがなくやわらかいので、敏感肌にオススメです。ふんわりと肌にやさしくメイクがのり、マットに仕上がるので、乾燥肌にも向いています。
こんなにたくさんのメリットをもつ「熊野筆」を使ったら、毎日のメイクも楽しくなりそう。少々お値段は張りますが、コスパは想像以上に良さそうですね。あなたも手に入れてみては?