
「顔の産毛を剃りたいけどニキビがある…」「お顔そりでニキビは悪化しないか?」そんな不安に、美容皮膚科医の講習会を参考に、剃っていいニキビとダメなニキビの違いをお伝えします!
教えて!gooでは、顔の産毛処理の際のニキビ悩みについてこんな質問が。
顔の産毛を処理する時にニキビがあると、どこまでカミソリを当てていいのか、ニキビの上から一緒に産毛を剃ってしまっていいのか不安ですよね。ニキビとシェービングの関係について、美容皮膚科医の赤須玲子先生が2015年12月7日の講演会で言及していたので、その内容をお伝えします。
2015年12月に開催された赤須先生の講義の様子
先生によると、「ニキビには、産毛と一緒に剃って良いニキビと、剃ってはいけないニキビがある」とのこと。むやみにニキビを潰してしまうと肌トラブルがさらにひどくなることも。ニキビがある状態でエステに行って、余計にひどくなってしまった方もいるとか。
そこで、産毛と一緒に剃ってもいいニキビと、剃ると余計に悪化してしまう危険なニキビの見分け方を紹介します。
ひとことで「ニキビ」と言っても、白ニキビや赤ニキビなど、ニキビには進行過程によって違いがあります。その進行過程は5段階。そのうち3段階目までは剃ってOKです!
角柱が毛穴に詰まった状態がレベル1
レベル1
その後毛穴が閉じて白く盛り上がった状態がレベル2の白ニキビ。皮膚の下に皮脂のかたまりが閉じ込められている状態です。見た目の特徴は、白いシンのようなものがあります。
レベル2 白ニキビ
さらに先端が酸化して黒ずみ、毛穴が目立つようになるとレベル3の黒ニキビになります。皮膚の下には、皮脂のかたまりだけでなく、汚れが蓄積されるようになります。
レベル3 黒ニキビ
このレベル1~3の状態、つまり、白ニキビと黒ニキビは産毛と一緒に剃っても問題ありません!
レベル3までの剃ってもいいニキビとは逆に、触ってはいけない、傷つけると危険なニキビもあります。それがレベル4,5のニキビです。レベル3の黒ニキビが進行すると、赤く盛り上がり痛みの伴う、レベル4の赤ニキビになります。黒ニキビの段階で溜まった皮膚の下の汚れによってアクネ菌や雑菌が繁殖します。
レベル4 赤ニキビ
この段階は、肌が炎症しているため、カミソリで傷つけてしまうと余計に悪化してしまう原因になります。
さらに、赤ニキビが進行し、黄色い膿を持ち、ズキズキとした痛みのある、レベル5の黄色ニキビになると、自己処理でのお顔そりは危険です!黄色ニキビを傷つけてしまうと、膿が肌に飛び散ってしまいシミの原因にもなります。白ニキビと黄色ニキビ、見た目が似ていて見分けがつきづらいですが、黄色ニキビは膿の黄色っぽさがあります。また痛みもあるので、痛かったら黄色ニキビだと思って触らないのがベストです!
赤ニキビがある時のご自身でのお顔そりは要注意、黄色ニキビがある時は自己処理はしないことをオススメします。
赤ニキビが1,2か所にポツンとできている場合は、その部分を避けて顔そりを行えば問題ありません。しかし、一か所にニキビが密集していたら、そのニキビ一つ一つを避けるのは難しいですよね。そんな時は無理せずに、セルフケアは休憩しましょう。ニキビが落ち着いてきたら、お顔そりを再開して下さい!
赤ニキビと黄色ニキビを傷つけてしまうとニキビを悪化させてしまいますが、お医者さん推奨!ニキビ予防に効くのは「お顔そり」にもあるように、お顔そりは正しく行えばニキビ予防になるのです!産毛には皮脂汚れが絡まりやすいので、毛がなくなることで、雑菌が溜まりにくくなります。また、お顔そりは、産毛だけでなく、硬くなって毛穴をふさいでいる古い角質を取り除くことが出来ます。そのため、毛穴の奥までしっかりと洗浄することが出来るようになり、皮脂汚れが溜まりにくくなります。さらに、余分なものが無くなった肌は、化粧水や乳液の浸透力がアップ。肌の水分、油分の量が正常に保たれやすくなるので、乾燥ニキビ・脂ニキビの予防になります。
ニキビを避けて自己処理するのは結構大変。ニキビが小鼻のワキにできたり、複数個所にできてしまうと、隅々までキレイに産毛を処理するのはなかなか難しいですよね。そんな方には、サロンでのお顔そりもオススメです。プロの理容師が、ニキビや肌トラブルを刺激しないようにしっかりと産毛を処理してくれます。さらに、サロンでのお顔そりは、産毛以外にも古くなった角質をしっかり除去してくれるので、皮脂汚れがたまりづらい、ニキビの出来にくいクリアな肌に導いてくれますよ。
プロに任せれば安心!ニキビがあってもキレイに産毛処理
ニキビを傷つけずに産毛処理をしてくれるお顔そり特集>>
参考文献
2015年12月7日開催 「赤須先生とクラシエフェイシャルアドバイザーのお顔そりスキンケア講習会」
赤須玲子著『赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア』(平成21年 マキノ出版)