
家に帰って眠くなり、メイクを落とさずに寝てしまったことはありませんか?実は調査によると、女性の3人に1人は、週に2回以上メイクを落とさずに寝てしまっているのです。翌朝のお顔はギトギトだったりカサカサだったりくすんでいたり、明らかにお肌がダメージを受けていますよね。メイクをしたまま寝てしまった時、何がそんなにお肌に悪影響を与えているのでしょうか?
私達の皮膚の細胞のひとつひとつは、28日周期で生まれ変わっています。これをターンオーバーと呼びます。きれいなお肌を作るためには、このターンオーバーを規則正しくすることが大切なのです。皮膚のターンオーバーは睡眠時に活発になり、午後22時から午前2時の間に特に活発になりますが、その時間帯にメイクをしたまま過ごしてしまうと、皮膚のターンオーバーがうまく行われません。メイクを落としていないということは、日中に出た皮脂や汚れもついたままになっていて、それらも皮膚のターンオーバーを妨げます。結果として、皮膚は再生能力を失っていき、老化を進行させてシミやたるみの原因となってしまうのです。
先ほど、化粧によって肌のターンオーバーが妨げられるということは述べました。シミやたるみは徐々に進行していくものですが、もっと怖いのがニキビの発生。化粧品には油脂や顔料がたくさん含まれていて、長時間つけるほどそれらは肌の上で酸化していきます。夕方になると肌の色がくすんでみえるのはこの酸化による影響です。酸化してさび付いた化粧品が一晩中肌をふさいでいると、古く汚くなった油脂が毛穴につまり、菌が増殖してニキビの原因となります。すでに出来かけているニキビも、さらに悪化してしまいます。
メイクしたまま寝てしまって朝起きると、ついいつもよりしっかりとクレンジングをしたくなってしまうもの。ここでお肌をゴシゴシこすったり、化粧水を肌に叩き込んだりしていると、お肌の角質層を傷つけたり削ってしまいます。お肌の真皮部や皮下組織をラップのように保護している角質が傷ついてしまうと、お肌のバリア機能が失われ、お肌が水分バランスをうまく保てなくなってしまいます。結果として敏感肌を引き起こすこともあります。メイクをして寝てしまった翌朝は、いつもよりもやさしく、丁寧にクレンジングをし、その後さらにやさしく保湿をすることが肝心です。
毎日の疲れがたまり、ついついメイクを落とさずに寝てしまうこと、ありますよね。しかし、メイクを落とさずに寝てしまう事は非常に肌によくありません。しっかりと日々のスキンケアを怠らず、美肌を目指しましょう。
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