
肌が乾燥しないように、毎日クリームなどで念入りに保湿をしている人は多いのでは?でも、実は保湿のやりすぎが逆に乾燥肌を招いているかもしれません。
乾燥した日だけでなく、一年中冷暖房の効いた部屋で過ごすことが多い人は乾燥が気になると思います。「時間を見つけては保湿を!」と意識しているのではないでしょうか。しかし、皮膚科医によると、肌の乾燥に悩んで皮膚科を訪ねる女性の約8割は、自分は乾燥肌だと思いこんでいるだけの「勘違い乾燥肌」なのだそうです。さらに、本当に入念な保湿を必要としている患者さんはわずか1割。なぜ「勘違い乾燥肌」の女性が多いのでしょうか。
その一番の原因は、情報の氾濫だと考えられるそうです。テレビコマーシャルやお化粧品売り場の店員さんから保湿の重要性を説かれると、説得力があって、勧められるがままに化粧水を買いたくなる衝動に駆られませんか?
でも、その化粧水は自分の肌質に果たして合っているものなのでしょうか。もし、自分が実はオイリー肌だと知らずに、乾燥ばかり気にして保湿にばかり気を取られていると、乾燥肌用の油分の多い保湿剤を使うがゆえに、肌トラブルを引き起こしているかもしれません。さらに、「乾燥が原因でニキビができる」という情報を知ると、まだまだ保湿が足りないと思い、負のサイクルに陥ってしまうという可能性もあるのです。
きれいなお肌の人が「保湿に力を入れています」と言うと、どうしても影響されて、一生懸命保湿をしたくなりますよね。でも実際は、その人と同じものを使ったからといって、自分のお肌が潤うとは限りません。それよりも大切なことは、自分がどのタイプの肌質なのかを知ったうえで、正しいスキンケアを行うことです。「自分に合った情報を見極める」ことが重要なのです。
皮膚科医によると、女性の肌質で最も多いのは「混合肌」です。この肌質は、皮脂が多く、水分量が少ないタイプのお肌です。混合肌の人がやりがちな誤ったスキンケア方法は、保湿のしすぎなのだとか。重要なのは、保湿よりも化粧水による水分補給です。保湿はやりすぎないよう、クリームではなく、サラッとしている乳液などを使うのが良いです。
混合肌のスキンケアの場合は、保湿の前にきちんと洗顔することが大切です。保水や保湿をする前に、まず毛穴に詰まった皮脂汚れを洗顔できちんと取り除きましょう。皮脂汚れが残ってしまうと、そこにアクネ菌が繁殖して炎症が起こってしまうことがあります。洗顔前に蒸しタオルを使い、毛穴を開いてから洗顔をするとより良いそうです。
自分に合ったスキンケアをすることで、これまでの肌トラブルが嘘のように軽減されるかもしれません。まずは自分の肌タイプをしっかりと見極め、正しいスキンケア、保湿をしましょう。