
いまや目元のメイクに欠かせない存在となったのが「つけまつ毛」。あらゆるメーカーからさまざまな種類のつけまつ毛が登場していて、毎日のようにつけているという人も少なくないはず。しかし実は、毎日のようにつけまつ毛をつけていることで、老化を進行させているかもしれません。
つけまつ毛をつけた状態でまぶたを持ち上げ目を見開く行為を、1年間続けるとどうなるでしょう。片目のつけまつ毛の重さを0.02g、起きている時間に、5秒に1回5mmのまばたきをすると仮定すると、なんとその仕事量は1年間で、95Kgの力士1人をまぶたで1cm持ちあげる行為に相当するそう。実際にはそんなことは不可能ですが、つけまつ毛をつけつづけているというだけで、まぶたにこれほどの負担が掛かっているんですね。つけまつ毛をつけ続けることにより、まばたきをする時に使う目の周りの上眼瞼拳筋と眼輪筋に負担がかかり、それらの筋肉の老化とともに、目元がたるんでいってしまいます。つけまつ毛を毎日つけるという方、「今がよければいい。」という考えを捨てて、つけまつ毛の使用はほどほどにしましょう。
つけまつ毛をはずす時に、そのまままつ毛をひっぱって、ベリベリッとはがしてしまっていませんか?この剥がし方は危険!つけまつ毛の糊は強力なので、必要以上にまぶたの皮膚が引っ張られてしまいます。実はまぶたの皮膚を引っ張ると、まぶたの裏にあるミュラー筋という筋肉が伸びてしまいます。このミュラー筋が薄く長く延びてしまうと、まぶたを引き上げる力が弱まり、目のたるみを引き起こしてしまいます。まぶたのたるみは見た目の老化だけでなく、頭痛や肩こりの原因になったり、顔全体の筋肉を緊張させておでこにシワを作ったりと、顔全体が老化する原因となるのです。
つけまつ毛を取る時は、接着部分に水で濡らしたコットンを当てます。少しのりをふやかしてから、目尻→中央→目頭の順に、なるべくまぶたに負担をかけないように取ることが大切です。糊が残ってしまった際などに、ゴシゴシと目の周りをこすってしまうと、目の周りの薄い皮膚が刺激を受けて炎症を起こしたり、シミなどの原因になってしまったりします。これはアイメイクを落とす際にも言えることで、目の周りは非常にデリケートな部分なのでやさしく扱うことが肝心です。
普段のメイクに欠かせないつけまつ毛ですが、使い方を間違えると将来後悔することになるかも。つけまつ毛を使っている方は正しい使い方を守って、いつまでもぱっちりした目をキープしましょう。