
気になる産毛の処理。肌が弱くない人でも、自己流でやっていると肌トラブルを引き起こしてしまいます。肌に負担をかけない顔の産毛処理の方法を、シェービング専門サロン「シェービング&エステ グランツ」を経営されている石井里美さんにお話を伺いました。
顔の産毛はどれくらいの頻度で剃るべきでしょうか?口元の産毛は、ヒゲのように見えることから男の人の髭剃りと同じく、毎日処理をしてしまう人も少なくないのだとか。でも、それはやりすぎ。「肌に負担がかかるだけでなく、毎日行うことで毛穴が開きやすくなってしまい、角質も固くなってしまいます」と、石井さん。
顔のうぶ毛は約20日で生え変わるもの。28日周期に1回剃るのが、理想のタイミングです。
顔そりの肌荒れを防ぐには、肌のコンディションが良い時に顔を剃るのがおすすめ。生理前や生理中は肌が敏感になりやすい人も多いので、できるだけ避けて。生理後、5~7日がベストタイミング。美肌ホルモンが出てくる時期で、肌の状態が一番よい時だと言われています。
どうしてもお出かけなどのイベント予定がある場合には、肌への刺激が無いように産毛処理を行って下さい。
多くの女性が口元や目元、頬などの産毛が目につくのは、朝、メイクをする時ではないでしょうか?でも、石井さん曰く、朝に剃るのはあまりおすすめできないとのこと。
「朝は忙しく、余裕がない時間帯です。手早く産毛を処理するあまり、失敗するリスクも高まります。また、剃った後の保湿も不足しがちです。」と石井さん。 朝のスキンケアは、夜ほど保湿をしないようにしている方も多いのでは?処理したあとの肌は、十分な水分と保湿が必要。アフターケア不足は、乾燥や肌荒れの原因にもなってしまいます。
肌にカミソリを当てる行為は、単に毛の処理だけではなく、肌ケアの意味も持ちます。急いで手早くやるよりも、時間のあるときにじっくりと丁寧に処理した方がお肌には良さそうです。
「肌が弱いけど産毛処理をしたい」という人にぜひやってほしいのが、剃る前のちょっとしたひと手間。「蒸しタオルを作り、剃る前に顔に当てて、毛と肌を柔らかくしましょう。」と石井さん。これは、シェービングサロンや理容室でプロも行っている工夫で、少ない力で毛を剃ることができるようになります。
顔そりをするときに塗るものは、専用のシェービングジェルやシェービングフォームじゃなくてもなくても良いそう。「乳液やクリームなど保湿ケアできるものを肌に塗ってから、剃っていきましょう。」と石井さん。普段のスキンケアで使っている乳液やクリームで大丈夫です。
ただし、ゲルやジェルタイプなどすぐお肌に浸み込んでしまう化粧品は、塗るタイミングに注意です。剃る直前に、パーツごとに肌へ塗るようにして。
産毛を剃った後は、しっかりと水分を与え、保湿クリームなどで肌保湿をするようにしましょう。
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今回取材した方
シェービング&エステ グランツ 石井里美さん