毛抜きで処理した毛穴から、毛が2本生えてきた経験、ありませんか?
せっかくムダ毛処理した肌がザラザラ、ボツボツになってしまって、夏も足が露出できないなんてこともありがちですよね。
実はそれ、「毛抜き」のせいかもしれません。
よく言われる「毛抜きでムダ毛を抜いてしまえば、しばらくは毛のないきれいな状態が続く」は間違いです!
目に見えて生えている腕や脚のムダ毛は全体の約20~30%で、その他の約80~70%の毛が体内に眠っている状態です。
体毛はある一定の期間が過ぎると自然に抜け落ち、しばらく期間をあけた後、同じ毛穴から再び生えてくるというサイクルの中で活動しています。
カミソリや毛抜きで処理できるのは、肌の表に出て成長している毛と、伸びきって自然と抜け落ちる準備をしている毛のみ。
毛抜きで生えているのだけを処理しても、すぐに肌の下で眠っていた新しい毛が生えてきてしまいます。
毛の根元には「毛乳頭」と呼ばれる毛を作る工場のようなものがあります。
毛乳頭のまわりで毛が作られ、作られた毛が上に押し上げられることによって毛が生えてきます。
成長期の毛を無理やり抜くと、抜かれた毛の元にある細胞が引っ張られて2つに分裂してしまい、その結果、毛を作る工場が1つの毛穴に2つできてしまう事があるのです。
これにより無理な毛抜きでのムダ毛処理を続けると、ひとつの毛穴から2本、3本の毛が生えてくるようになってしまうことも!
毛抜きのリスクは、一つの毛穴から何本もの毛が生えてくるだけではありません。
無理に毛を抜いた毛穴は、膿んだり炎症を起こし、その結果シミができてしまう事もあります。
さらには抜毛によって毛穴に傷がつくと、傷が治った時に毛穴がふさがり、埋没毛といって皮膚の表面でなく、皮膚の下に毛が埋まったまま生えてしまうこともあるんです。
放置すると化膿して、もぐった毛を抜こうとするとまた傷が出来て…と悪循環を生んでしまいます。
顔のスキンケアにはこだわりをもつ人が多いですが、実はボディの方が一度傷をつけると治りにくく、シミになると3年以上も消えないこともあるんです。
毛のために肌を傷めてしまっては、元も子もありません。自分の肌に合う除毛法を慎重に選ぶことが大切です。
毛抜きで無理やり毛を引き抜くと、部位によっては涙が出るほど痛いですよね。
痛みは身体から発されるサイン。痛いと感じる所ほど、きっとあなたのお肌もダメージを受けています。
毛穴から複数の毛が生えてくるなどの肌トラブルを防ぐためにも、ムダ毛処理は毛抜き以外で行いましょう。
理容室やシェービングサロンで行うシェービングは、カミソリを使って根元から産毛をきれいにシェービングしてくれます。
セルフでの処理よりも効果が持続しやすく、毛抜き処理のような毛穴への負担も少ないのでおすすめです。
よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子(2011) 『素肌美人になるためのスキンケア美容医学事典』池田書店