学生ライターのIです。最近、ショートカットにしたのですが、バリカンでうなじを剃られたとき、日焼けが消えてない真っ黒な首を見られて、恥ずかしい思いをしました。
実は、首は顔よりも紫外線を浴びやすいパーツ。そして、首元は日常的なケアもおろそかになりがちなため、日焼けのあとがなかなか消えにくいのです。
白くてきれいな首を取り戻すためには、どんなケアが必要でしょうか?
首は、シワなどのできやすいパーツです。くすみやシミ・シワのある首では、実年齢よりも老けて見えてしまいます。首は、顔のそばでありながら、ファンデーションを塗ることがないので、綺麗に化粧した顔とのコントラストがはっきりとわかってしまうパーツだからなのです。
たとえ女優さんであっても同じ。顔はお化粧で綺麗にできますが、首のトラブルは隠すのが難しいのです。
これが、首元は年齢が出やすい、といわれる原因。逆に、白くツヤのある首やデコルテは、レフ板効果で顔まで若々しく見せてくれるので、首元のケアをすることで10年後も若さを維持できるのです。
日焼け止めクリーム、顔や腕などにはしっかり塗って塗り直しもしますよね。
でも、つい塗るのを忘れがちなのが、首なんです。首の日焼けについての口コミを見てみると、首の塗り忘れによる悲劇の声が多数。
特にデコルテと後ろ側は、日焼け止めを塗り忘れるケースが多発!
ショートカットやポニーテールなど、首の出る髪型の場合は特に注意です。たっぷり塗らないと効果がないので惜しまず塗りましょう。
実は、首は頬よりも紫外線の量である紫外線強度が高いことがわかっています。ある紫外線強度測定によると、
頬に700マイクロワットの紫外線を浴びるとき、
デコルテ 1942マイクロワット
首後ろ 1213マイクロワット
足首 1212マイクロワット
(日本経済新聞 2014年5月11日「首・足首が盲点 効果的な紫外線対策、記者が検証」http://www.nikkei.com/article/DGXDZO70927010Z00C14A5W02001/)
と、首元への紫外線照射量は頬の倍以上。
首を無防備にさらすと、頬の倍日焼けしやすいということです。
これで日焼け止めを塗り忘れたら悲惨なことになるのは、目に見えていますね。首の紫外線対策は念入りにする必要がありそうです。
日焼けの原因は、太陽光線内に含まれる紫外線。
紫外線の刺激で肌の色が変わっている状態を、医学用語では「日光皮膚炎」といい、実はこれはやけどの一種です。
そこでやけどをしている皮膚を守るために、紫外線を吸収する「メラニン色素」が発生。その際に肌が色素を帯び、“日焼け”になります。やけど状態なので、肌にとっては強いストレスです。
首を紫外線にさらし続けて日焼け状態が続くと、メラニン色素の増殖が活性化します。通常であれば角質は一定のサイクルで入れ替わっていきますが、このターンオーバー機能が不規則な生活習慣などで乱れると、メラニン色素が排出されなくなり、肌の深層部分に蓄積。時間が経つほどにくすみやシミとなって皮膚の表面に浮き出てきます。
やけど状態で熱を持った肌からは、必要な水分が奪われます。肌が乾燥すると皮膚が固くなり、「ちりめんシワ」ができやすくなってしまいます。
このような表面のシワは、保湿で改善する余地がありますが、もっと恐ろしいのが「真皮ジワ」。紫外線が肌の深層部分にある「真皮」のコラーゲンを劣化・減少させ、取り返しのつかないほど深い「真皮ジワ」を作る原因になってしまうのです。
このように、首のケアをせず日焼けし続けると、日焼けの症状のみにとどまらず、くすみやシワ・シミを増やし、見た目年齢をどんどん悪化させてしまいます。
首の手入れをサボっていると、将来ツケが回ってきます。そんなこわ~い首の日焼けを防ぐには、日々の首ケアを習慣づけることが欠かせません。基本のポイントは3つです。
お顔のスキンケアと一緒に、首やデコルテもきちんと保湿をするようにしましょう。
お風呂上りだけではなく、朝のお化粧前にも欠かさずに保湿をすることで、睡眠中奪われた皮膚の水分をしっかり補いましょう。
保湿は健康な皮膚を作るので、これだけでも、日焼けしにくい肌に近づきます。ノンアルコールの化粧水を惜しみなく使い、水分を逃さないよう乳液でふたをしましょう。
先ほども述べたように、首やデコルテは紫外線強度が高いにもかかわらず、日焼け止めの塗り忘れがとても多いパーツです。
塗る量が少ないと効果がないので、ケチらずたくさんぬりましょう。こまめに塗り直すのも忘れずに!
そして、洗い流すときはオイルクレンジングでしっかり洗い流すのがポイント。
日焼け止めクリームは紫外線を吸収するために、肌に刺激の強い成分が入っているので、そのまま残しておくと肌荒れをする恐れもあります。その上にパウダーファンデーションを軽くはたくとさらに効果的。
スカーフは、巻くだけで紫外線をカットできるので、季節問わずおすすめの日焼け防止アイテムです。
UVカット効果の高いもので、おしゃれなものもたくさん出ています。夏の冷房対策にも使えるので、一石二鳥です。
長時間外を歩くときは日傘を使うのも効果的。ただし、内側の色が白いものは、アスファルトの照り返しで紫外線を反射して逆効果になることがあるので、選ぶときは注意が必要です。
また、歩くときは日陰を歩きましょう。日向と日陰では、紫外線強度がなんと4倍も違います。
うっかり日焼け止めを塗り忘れ、もう手遅れ!どうしたらいいの?という場合、以下のような応急措置を試してみてください。
1.優しく洗って、たっぷり保湿。水分とビタミンCの摂取を
日焼けはやけどなので、ごしごしこすると色素沈着を悪化させます。
まずはしっかりと冷やして炎症を抑え、洗う時は優しく洗いましょう。ほてりが落ち着いたら、しっかりと保湿を。
水分補給は肌の乾燥を解消し、ターンオーバーを促進するので、水をたくさん飲みましょう。また日焼けは、メラニンの生成を抑えるビタミンCが効きます。
ビタミンC誘導体が配合された化粧品や、ビタミンCの入った食べ物の積極的な摂取を心掛けましょう。ただし、柑橘類やきゅうりには、日焼けを促進する成分「ソラレン」も入っているので、夕方以降に摂取するのを心掛けて。さらにきゅうり・レモンパックは、シミの原因となり危険なので避けましょう。
2.ハイドロキノン入り美容化粧品
ハイドロキノンはメラニン色素を生み出すメラノサイトの働きを抑制してくれます。
作用の強い成分なので、配合率が3%以下のものを選び、様子を見ながら使用しましょう。
ただし、紫外線を浴びるとメラニン生成が促進される恐れがあるので、紫外線の弱まる秋冬や、夜のみの使用がおすすめです。日中も使う場合は、紫外線対策をしっかりと。
3.サロンでのシェービング 角質ケアと産毛の処理で、くすみが取れます
メラニンを体内から輩出することで、日焼けの黒さは消えていきます。そのためのターンオーバーを促進するには、角質ケアを行うシェービングが効果的です。
ただし、首後ろは自分ではよく見えないパーツなので、自己処理は危険。プロのシェービングを受ければ、座っているだけで首後ろの角質ケアと産毛の処理ができ、くすみがいっぺんにとれます。
日々のケアと合わせてやれば、あっという間に白くて綺麗な首が手に入りますよ。
首から背中にかけての日焼けは、セルフケアが難しい部分。
うる肌シェービング監修の背中ミストは、たっぷり28種類の天然由来成分で、悩ましい「日焼け」「ニキビ」を解消へ導きます。
こども時代に外で遊んだ時間や、ショートカットのヘアスタイルの年数など、日焼けの貯金は首の見た目年齢に大きく影響するようです。
今はまだ大丈夫と思っていても、その日焼けが将来命取りになるかもしれません。しっかりと首を紫外線から守るためにも、早速今日から首ケアを始めてみませんか?