
2016年3月28日、三多摩理容師カフェ 向井邦雄さんのセミナーが、東京・立川で開催され、約15名の理容師が参加しました。
「単価アップは悪じゃない!」と語る、向井邦雄さん(2016.3.28)
株式会社ライジングローズ代表取締役
サロン・スクール経営者 経営コンサルタント 講師
1968年愛知県名古屋市出身。飲食店やアミューズメントなど20年に及ぶサービス業を経たのち、結婚を機に独立し、夫婦でエステサロンを開く。まったくの素人から始めた美容業界。当初は多大な苦労をしたものの、体当たりで多くのことを吸収し、確実に売上をアップさせる。不況下において4年で売上7.5倍と、揺らぐことのない右肩上がりの経営を続ける。
2010年に法人化。エステスクール・コンサルティングへと活躍の場を広げ、経営に悩む多くのサロンオーナーを救うことに力を注ぐ。売上に特化したエステ・アロマ技術講習や開業サポートは好評を博し、美容業界を盛り上げるため日々走り回る。(情報:Amazonより http://www.amazon.co.jp/dp/4862209270/)
著書:『お客様がずっと通いたくなる「極上の接客」』(2013年、同文館出版)、『感動を呼ぶ 小さなサロンの育て方』(2015年、BABジャパン)
12:30 受付開始
13:00 セミナー「料金の上げ方、時間単価を上げる経営術」向井さん
17:00 終了
17:00~ 懇親会
「三多摩理容師カフェ」とは、三多摩(東京23区外、都下)を活動拠点とする理容師さん達が中心に開催している勉強会です。イベントにはどなたでも参加できます。
理容師さん同士の情報共有から、新たなヒントを発見して、互いの成長につながるきっかけの場ともなっており、理容室全体の活性化を目指しています。POP作りや、繁盛理容店のスタッフによる勉強会など、さまざまな取り組みを行っています。
編集部のさくらです。参加レポートをお届けします!
10年前、ご夫婦2人で、立川でエステサロン「ロズまり」をオープンした向井さん。8年間で、自サロンの売り上げを20倍にまで上げたそうです。駅から遠い立地にもかかわらず、高いリピート率で予約がとれない人気店にまで成長しました。でもオープン当初は「予約がいっぱいだけど、売上が上がらない」という状況に悩み、一時はお店をつぶそうと思い、売却の見積もりをとった時もあったそう。
向井さんがサロンの売上を20倍に伸ばすことができた秘訣は「客単価」のアップだったそう。営業時間、ベット数、エステティシャンの一日あたりの担当客数には限りがある中、「コースの価格アップ」と「物販」に着目しました。サロン経営セミナーや本を参考に現場で試行錯誤した経験から、「お客様の満足度を上げ、喜んでお金を払ってもらう方法」がわかってきたそうです。
三多摩理容師カフェ 単価アップセミナーの様子(2016.3.28)
セミナーでは、値上げに対する考え方や、サロン経営の目標の立て方、上手くいかなかった時の考え方などの思想的な面からはじまり、日本人の心理を利用した「お店のコース単価を上げるステップ」「効果的な回数券のつくりかた」「物販が売れるスタッフと売れないスタッフの違い」など、具体的な話がたくさん盛り込まれ、濃厚なセミナーとなりました。
セミナーは、A4レジュメの空欄を埋めるワークシート方式。参加者から随時追加の質問が飛び交う、活発な回となりました。
三多摩理容師カフェ 単価アップセミナーのレジュメ(2016.3.28)
三多摩理容師カフェは、掘りごたつの居酒屋にて行われます。キッチンで店員さんが仕込みをしている傍ら、奥の席でサロン経営のセミナーをしている風景は、なんだか新鮮な感じがしました。
終わった後は、もちろん同じ場所で打ち上げへ!荷物を整理して、席替えをし、参加者同士の親睦を深めました。
(写真・文章 さくら)