カミソリを使ったブライダルシェービングは、毛の処理だけでなく、くすみのとれた明るい肌になったりといいことばかり。
しかし、他の美容ケアとのタイミングには注意が必要です。
式当日の肌を最高の状態にするために、シェービングの前後に避けたほうがいい5つのことを、シェービングサロンフォレーゼ・ワイズの大貫さんにお聞きしました。
産毛や古い角質がとれたブライダルシェービング後の肌は、外部からの刺激に敏感になっているため「すべすべだけれども、実は敏感。”日焼け”には注意が必要です。」と大貫さん。
結婚式の前はどうしてもバタバタしているので、紫外線を浴びるのは避けられません。
だからこそ、ブライダルシェービング後の外出時には、日焼け止めをこまめに塗るようにしましょう。
「車を運転していたときに片方の腕に日光が当たって、片腕だけ赤く荒れてしまった」たという人もいます。
普段の生活習慣や、肌の弱さは人によって違うので、トラブルが出るかどうかにも個人差はあります。
しかし、万が一のことを考えて「ブライダルシェービング後は、いつもよりも保湿を心がけ、乾燥と紫外線からできる限り守ってあげるように心がけましょう。」とのことです。
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式の日には髪の美しさも欠かせません。
普段髪を染めている人は、式直前に根元までカラーすると思いますが、ヘアカラーはブライダルシェービングの前に済ませておくのがベスト。
なぜなら「おでこやもみあげ、襟足のシェービングは、生え際までしっかり剃ります。シェービング後のお肌は角質が薄く、肌が敏感なためヘアカラー剤でお肌がかぶれてしまう可能性があります。」とのこと。
ヘアカラーは「シェービングを受ける前ならばいつでもOK」ということなので、なるべくならばブライダルシェービングの前の日程でヘアサロンを予約しましょう。
どうしてもシェービング後にヘアカラーをする人は、美容師さんにシェービングを受けたことを伝えてください。
カラー剤が肌につかないように配慮して染めてくれます。
「シェービングとまつ毛エクステは、違う日に行ってください。」と大貫さん。
その理由は、「まつ毛エクステはまつ毛の根元近くに触れて、ノリをつけ、エクステをつけていきます。お顔そり直後の肌は、古い角質がとれてデリケートなため、目元の皮膚に負担がかかってしまいます。」ということ。
また、「まつ毛エクステをする際は、目の周りのメイクや油分をきれいにクレンジングしてから始まります。お顔そり後は、アフターケアとして、栄養補給&保湿ケアをしっかりほどこしますが、直後にまつ毛エクステをすると、お顔そり後のケアがムダになってしまいます。ですから当日は避けていただくのがベストです」とも。
まつげがぱっちりとした美しい目元は、花嫁さんにとってとても大事なポイント。
目の周りがかぶれてしまっては、他の部分をどんなにケアしていても印象はがた落ちです。
といっても「シェービングから1日間をあければ大丈夫」とのことなので、まつ毛エクステとシェービングは違う日程でスケジュールを組みましょう。
お顔そりでは肌にスチームをあてることもあるので、そのスチームでまつ毛エクステがとれてしまうことも。
きれいなまつ毛をキープしたいなら、シェービングの後にまつ毛エクステを受けるのがおすすめです。
予約の都合がつかず、上記のどおりの順番で受けることができなかった場合は、その旨をヘアサロンやまつ毛エクステのお店の人にも伝えましょう。
「昨日シェービングを受けました」と伝えれば、肌に負担がかからないように気をつけながら、施術をしてくれます。
知らせることで、トラブルを未然に防ぐことができるので、臆せずきちんと伝えましょう。
ブライダルシェービングの後に避けたいのが、痩身エステやリンパマッサージなど、肌に負担が掛かるエステです。
大貫さんによると「とにかく、シェービングの後には、極力肌への摩擦は避けてください。洗顔するのにも”肌をこすらないで”と注意しているくらいですから、強いマッサージなどは控えましょう。」とのこと。
先ほど述べたように、シェービングの後は古い角質がとれ、お肌のバリア機能が弱まっています。
体の内部のリンパや脂肪に働きかけるような強いマッサージは、肌を強く揉んだりこすったりと大きな負担が掛かります。
痩身エステやリンパマッサージを受けるなら、シェービングを受けるよりも前に行うか、シェービングから3~7日経って、お肌が落ち着いてから行うようにしましょう。
ブライダルエステでよく行われている「ピーリング」は肌の古い角質を除去し、お肌の透明感をアップさせるケアですが、「シェービングの前後2週間は空けた方がいいです。」と大貫さん。
「本格シェービングにもピーリング効果があるので、連続で受けるとお肌の角質を取りすぎてしまうことになるからです。」とのこと。
本格シェービングは剃刀の刃を肌に当てて、産毛だけでなく古い角質まで除去するピーリング作用のあるケアです。
通常、肌のターンオーバーの周期は1ヶ月ほど。それに合わせて、ピーリングは月に1回行えば十分に美しい肌を保つことが可能です。
お肌の角質を取りすぎてしまうとバリア機能が極端に弱まり、刺激に弱くトラブルの出やすい肌になってしまいます。もし直近でピーリングとシェービングを受ける人は、サロンの人に伝えましょう。
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今回取材した方
Foreze y’s(フォレーゼ・ワイズ) 大貫裕子さん
1987年に理容師免許を取得。その後さまざまな店舗で理容師としての経験を積み、1997年から茨城県のシェービングサロン「Foreze y’s(フォレーゼ・ワイズ)」にて、女性向けのシェービング・ブライダルシェービングを始める。ブライダルシェービングにおいては剃刀と電気シェーバーのどちらも使用。きめこまやかな対応と、イオンの泡の力で肌を美しくする「ムースエステ」が口コミを呼び、人気を集めている。