
お肌の代表的な悩みの種、ニキビ。大人になってから突然できるようになってしまった!という方も多いのではないでしょうか。一度できてしまうと、なかなか治らなかったり痕が残ったりと本当にうんざりしますよね。ニキビのできにくい肌をつくるための予防法をみていきましょう。
食生活で心がけたいのが和食中心の食事。動物性脂肪の多い欧米型の食事はニキビの原因です。さらに肌に良い栄養素を補うには、白米を玄米にチェンジしましょう。玄米には食物繊維やミネラルが豊富に含まれており、ニキビの原因となる老廃物、毒素を排出してくれます。ビタミンAとCが豊富な緑黄色野菜も積極的に摂っていきたい素材。ほうれん草やカボチャなどの緑黄色野菜には、老化の原因となる活性酸素を取り除く「抗酸化作用」という働きがあります。1日に緑黄色野菜100gが理想。難しいという方は普段のお茶をローズヒップティーやハイビスカスティーなどのビタミンCが豊富なハーブ茶に変えて摂取するのもおすすめです。
規則正しい充分な睡眠も、食生活と同様、ニキビなし肌へのカギです。睡眠不足になると肌の免疫力が低下しニキビができやすくなります。寝だめをしたり寝不足だったりを繰り返す不規則な生活は最もNG。きれいな肌のためには、規則正しい時間に最低6時間は眠るよう心がけましょう。成長ホルモンが分泌される肌のゴールデンタイムは午後10時~午前2時。最低でも0時半には床に就いてしっかりお肌を休めるのが吉です。
「ニキビ予防のために」と、皮脂を落とそうと一日に何度も洗顔したり、メイクをしていないのにクレンジングを使っていませんか?必要以上に皮脂を洗い流してしまうと、肌が乾燥して角質が硬く厚くなるため、余計に毛穴を詰まらせる原因となります。おすすめの洗顔料は洗った後さっぱりするタイプの固形石けん。朝、夜2回の洗顔で充分です。メイク落としは、肌触りがソフトなクリームタイプのクレンジングが良いでしょう。界面活性剤がたくさん入ったオイルクレンジングは肌を傷める危険性もあるので要注意です。
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普段のケアでは油分を控え、水分をたっぷり与えることを意識しましょう。油分は皮脂と同様、アクネ菌の栄養源になり過剰発生を招いてしまいます。一方肌の乾燥はニキビにつながるため、保湿成分はスキンケアに必須です。ヒアルロン酸やセラミドの入った保湿美容液で、肌に水分を絶やさないようにしましょう。保湿成分が含まれた化粧水や美容液をたっぷり、乳液などの油分は控えめ、がニキビ予防に効果的なケアです。
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あまり思い当たらないかもしれませんが、お顔の毛はニキビをできやすくしているのです。お顔の産毛は皮脂汚れやほこりと絡まりやすく、雑菌の温床です。この雑菌が毛を伝って毛穴に繁殖することでニキビが生じてしまうのです。お顔の毛を剃ることでこのようなニキビの発生を防ぐことができます。さらに、毛と一緒に古くなった角質も削ぎ落とされるため、ターンオーバーが促進されるというピーリング効果もあります。毛穴をふさいでいる古い角質を除去できるので、毛穴の詰まり解消につながる上、肌の新陳代謝を高めることができるのです。シェービングの頻度は一週間に一度ほど。肌を傷つけないように丁寧に剃りましょう。プロのシェービングでは自分では剃れない細かいところまできれいさっぱり剃ってもらえます。
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赤須医院院長 赤須玲子(2009)『赤ちゃん肌に変わる「顔そり」スキンケア』マキノ出版
よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子(2013)『素肌美人になるためのスキンケア基本事典』池田書店